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今月の主題 狭心症—各種治療手段の適応 一般的治療法
入院中の安静度
著者: 児玉和久1 佐藤洋1
所属機関: 1大阪警察病院・心臓センター
ページ範囲:P.1492 - P.1494
文献購入ページに移動安静度決定前に詳細な問診聴取を行い,狭心症の病型の診断,重症度診断を行う必要がある.労作性狭心症か安静狭心症か,労作性狭心症であれば胸痛出現の閾値はどの程度か,冷汗,呼吸困難などの随伴症状はあるか,安静狭心症であれば,めまい,動悸,意識消失などの合併の有無が重要である.また安定狭心症か不安定狭心症であるのか,特に後者であれば,狭心痛の性状,胸痛の初発はいつか,頻度,胸痛の持続時間,誘因,出現時間帯,すでに治療を受けているものであれば,薬物に対する反応性について聴取する.以上の点に留意して個々の病態に則した安静度の設定に努めるべきである.
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