文献詳細
今月の主題 狭心症—各種治療手段の適応
新しい治療法の試み
文献概要
狭心症治療薬は狭心症の病型分類に応じて選択される.つまり労作性狭心症,労作兼安静狭心症,安静狭心症の3型に分類される.
労作性狭心症の病態は,冠動脈の器質的病変が主で,心筋酸素の供給が制限されているため労作により心筋の酸素消費量が増大すると,虚血を生ずる.したがって治療としてはβ遮断薬が第一選択剤となる.一方,安静狭心症は冠動脈スパズムが大きな役割を演じており,心筋酸素の供給が一次的に減少することにより生ずる虚血である.その治療薬剤としてはCa拮抗薬がまず選ばれる.労作兼安静狭心症は前2者の要素が加味した型である.硝酸薬はいずれの狭心症の型にも有効で,徐放性製剤の出現以来,汎用されている.またnicorandilも新しいタイプの薬剤でいずれの狭心症型にも使用される.本項では新しく利用できるようになった,あるいは開発中の狭心症薬剤について述べる.
労作性狭心症の病態は,冠動脈の器質的病変が主で,心筋酸素の供給が制限されているため労作により心筋の酸素消費量が増大すると,虚血を生ずる.したがって治療としてはβ遮断薬が第一選択剤となる.一方,安静狭心症は冠動脈スパズムが大きな役割を演じており,心筋酸素の供給が一次的に減少することにより生ずる虚血である.その治療薬剤としてはCa拮抗薬がまず選ばれる.労作兼安静狭心症は前2者の要素が加味した型である.硝酸薬はいずれの狭心症の型にも有効で,徐放性製剤の出現以来,汎用されている.またnicorandilも新しいタイプの薬剤でいずれの狭心症型にも使用される.本項では新しく利用できるようになった,あるいは開発中の狭心症薬剤について述べる.
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