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文献概要
カラーグラフ リンパ節疾患の臨床病理
転移性リンパ節腫瘍
著者: 山科元章1 片山勲1
所属機関: 1埼玉医科大学・第1病理
ページ範囲:P.1581 - P.1584
文献購入ページに移動組織形態学的には,リンパ節に癌転移をきたした場合,まず最初にリンパ節の辺縁にある周縁洞(marginal sinus)に腫瘍細胞巣が形成されることはよく知られている.その後,腫瘍細胞の増殖に伴い,髄洞,髄質,皮質へと拡がり,最終的にはリンパ節全体が腫瘍によっておき替えられる.さらに,腫瘍はリンパ節被膜を破り,周囲の結合組織にも浸潤することがある.これらの過程で,腫瘍の進展はhostの免疫学的反応と競合し,リンパ節内で腫瘍の発育が制限をうけ,ときには,リンパ節が関門となり,それ以上の癌進展が防がれることも考えられている.
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