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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻9号

1986年09月発行

文献概要

グラフ 内科医のための骨・関節のX線診断

(7)関節疾患

著者: 水野富一1

所属機関: 1聖路加国際病院・放射線科

ページ範囲:P.1586 - P.1594

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1.変形性関節症(Degenerative joint disease,osteoarthrosis)
 最も頻度の高い非炎症性の関節病変で,関節軟骨(以下軟骨)の変性が誘因と言われている.基礎疾患のない一次性と他の関節や骨病変に続発する二次性に分けられる.
 軟骨には血管がなく,軟骨細胞は関節液から栄養を供給されている.軟骨細胞への細胞外液の移行は関節の正常運動による軟骨の圧縮と弛緩による.このため,細胞外液の基となる関節液の組成の異常や関節の正常な運動を妨げるものは軟骨細胞を死滅させ,軟骨の退行性変化を起こす.これは軟骨の辺縁部で強く起こる傾向がある.このため,軟骨には不均一な摩耗が起こり,軟骨下骨にも異常が出現する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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