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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻9号

1986年09月発行

講座 図解病態のしくみ 内分泌代謝疾患・9

副甲状腺機能亢進症

著者: 山本邦宏1 斎藤公司1

所属機関: 1自治医科大学・内分泌代謝科

ページ範囲:P.1630 - P.1635

文献概要

 副甲状腺機能亢進症の病因は,副甲状腺からの副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌の過剰であるが,その原因として,①腺腫,過形成などの副甲状腺組織自身の病変によるもの(原発性副甲状腺機能亢進症),②副甲状腺以外の臓器に異常があり,血中カルシウム(Ca)の低下が原因で副甲状腺組織の過形成をきたすもの(続発性副甲状腺機能亢進症),③続発性副甲状腺機能亢進症が長期間続くことにより,副甲状腺組織が自律性を獲得したもの(三次性副甲状腺機能亢進症)に分類される.原発性においては高Ca血症がみられ,それによる臨床症状が認められるのに対して,続発性では逆に低Ca血症がありその病態が全く異なるのが特徴である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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