文献詳細
講座 図解病態のしくみ 内分泌代謝疾患・9
文献概要
副甲状腺機能亢進症の病因は,副甲状腺からの副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌の過剰であるが,その原因として,①腺腫,過形成などの副甲状腺組織自身の病変によるもの(原発性副甲状腺機能亢進症),②副甲状腺以外の臓器に異常があり,血中カルシウム(Ca)の低下が原因で副甲状腺組織の過形成をきたすもの(続発性副甲状腺機能亢進症),③続発性副甲状腺機能亢進症が長期間続くことにより,副甲状腺組織が自律性を獲得したもの(三次性副甲状腺機能亢進症)に分類される.原発性においては高Ca血症がみられ,それによる臨床症状が認められるのに対して,続発性では逆に低Ca血症がありその病態が全く異なるのが特徴である.
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