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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻1号

1987年01月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療の現況 糖尿病の治療と患者指導

経口血糖降下剤の使い方

著者: 三家登喜夫1 宮村敬1

所属機関: 1和歌山県立医科大学・第1内科

ページ範囲:P.38 - P.39

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 インスリン治療の普及後に実用化された経口血糖降下剤は,インスリン注射の繁雑さに比べ,気楽に治療ができるということで関心が高まり,約30年の経過をへた現在でも,II型糖尿病(NIDDM)の治療に広く用いられている.この間,1970年にはUGDP(University Group of Diabetes Program)1)が,本剤の長期使用例に心血管死が高頻度に出現すると報告し,大きな波紋をなげかけた.また重症低血糖事故の報告や,ビグアナイド剤使用例における乳酸アシドーシスの発生なども指摘された.しかし現在では,経口血糖降下剤を使用する医師が,その薬理作用,使用方法,副作用などについて正しい知識をもち,注意深く使用すれば,NIDDMの治療法の1つとして有用であると考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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