icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina24巻1号

1987年01月発行

今月の主題 糖尿病診療の現況

トピックス

ヒト・インスリン製剤の長短

著者: 中川昌一1

所属機関: 1北海道大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.72 - P.73

文献概要

ヒト・インスリンとは
 ヒト・インスリンは本来ヒトから抽出した天然ヒト・インスリンを指すが,現在治療用として供給が始まっているのは,ヒト・インスリンとアミノ酸構成が等しいヒト型インスリン(Human sequence insulin)である.現在ヒト型インスリンを作る方法は,ヒト膵から抽出する方法の他に,化学的完全合成,ブタ・インスリンよりの転換(半合成),遺伝子工学的手法による生合成などの方法があるが,工業的に治療用として供給されている製剤は半合成(Novo社,Nordisk社,Hoechst社,日本ではNovo-小玉のみ)と生合成(EliLilly社-しおのぎ,現在はA,B鎖を生合成して化学的に結合させる方法を使用)されたもので,抽出ヒト・インスリンは原料の関係から,全合成は価格の関係から工業生産されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら