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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻1号

1987年01月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療の現況 トピックス

IDDM(Ⅰ型)糖尿病の免疫療法

著者: 豊田隆謙1 佐藤譲1 新谷茂樹1 手塚幸子1

所属機関: 1東北大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.78 - P.80

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 糖尿病の免疫に関するシンポジウムが,エドモントン(カナダ,1986年6月26日)で開催された.インスリン依存性(Ⅰ型)糖尿病〔insulin dependent(type 1)diabetes;IDDM〕の免疫異常について議論されたが,必ずしも成績が一致せず,矛盾が多く,混沌とした状況にある.それゆえ,IDDMの免疫療法は古くて新しい課題になっている.
 IDDMの免疫異常についてはかなりのことが分かってきたが,焦点は膵β細胞障害過程にあてられている.体液性免疫に関しては,ラ島抗体(ICSA)あるいはインスリン抗体(ln Ab)の出現とIDDM発症と関係があり,細胞性免疫に関しては,膵β細胞障害性Tリンパ球とそれをregulateしているサプレッサーTおよびヘルパーTリンパ球に異常があり,自己免疫疾患(autoimmune disease)の1つと理解されている.したがって,免疫過程のどこを調節すれば膵β細胞障害性Tリンパ球を抑えることができるかを考えるべきである(図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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