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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻1号

1987年01月発行

文献概要

救急 図解・救命救急治療【新連載】

心肺蘇生の新しい概念とその限界

著者: 山本保博1 黒川顕1

所属機関: 1日本医科大学・救命救急センター

ページ範囲:P.164 - P.169

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 最近の救急センターでは,DOA(dead onarrival,入室時心肺停止患者)が目出つようになってきた.救急情報システムの発達や,救急患者に対する世間の目が厳しくなってきたためだろうか,救急隊員も心肺蘇生を施行しながら何とか医療機関に搬送しようと努力することにも理由があるのだろうか.東京においては,病院前心肺停止(prehospital cardiopulmonary arrest)患者の蘇生成功率はすでに25%を越えている.
 心肺蘇生は,古くて新しい問題を多く含んでいる.胸骨を圧迫すると心臓から血液が駆出するというmechanismが,まだ十分解明されていない.それゆえ,閉胸式がよいのか,開胸式心肺蘇生にしたほうがよいのかも議論のあるところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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