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文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅰ 感染症治療薬 中枢神経感染症
4.ヘルペス脳炎の薬物治療
著者: 高木誠1
所属機関: 1東京都済生会中央病院・神経内科
ページ範囲:P.1754 - P.1755
文献購入ページに移動 広義のヘルペス脳炎には,単純ヘルペスウイルス(HSV)のI型やII型によるものの他,水痘・帯状疱疹ウイルスが原因となる脳炎が含まれる.しかし,この中で臨床的に最も重要なものは,HSVI型による脳炎で,単にヘルペス脳炎(または単純ヘルペス脳炎)といった場合は,通常この疾患を意味する.
ヘルペス脳炎は,側頭葉や前頭葉眼窩面に限局する特徴をもつ急性壊死性脳炎で,わが国における散発性ウイルス性脳炎の中では最も頻度が高い.ヘルペス脳炎は放置すれば致命率が非常に高い重篤な疾患であるが,最近になり有効な治療薬剤が開発され使用できるようになったことから,その臨床的な重要性は一段と高まりつつある.
ヘルペス脳炎は,側頭葉や前頭葉眼窩面に限局する特徴をもつ急性壊死性脳炎で,わが国における散発性ウイルス性脳炎の中では最も頻度が高い.ヘルペス脳炎は放置すれば致命率が非常に高い重篤な疾患であるが,最近になり有効な治療薬剤が開発され使用できるようになったことから,その臨床的な重要性は一段と高まりつつある.
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