文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅰ 感染症治療薬 感染性心内膜炎
13.レンサ球菌による心内膜炎の治療
著者: 小林芳夫1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部・中央臨床検査部
ページ範囲:P.1776 - P.1777
文献購入ページに移動 レンサ球菌と一口にいっても数多くの菌種があるが,感染性心内膜炎(infective endocarditis;IE)の原因菌としてのレンサ球菌という点よりは,Streptococcus viridans(S. viridans),Enterococcusおよびβ-hemolytic Streptococcusに大別される1).このうちS. viridansは現在でもなおIEの主要菌種であり,EnterococcusによるIEも稀ではない1,2).したがって,これらによるIEの治療が本稿の主題となるが,β-hemolytic StreptococcusによるIEも散見され1),これらについての抗生剤療法に触れることとする.
掲載誌情報