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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方

Ⅰ 感染症治療薬 感染性心内膜炎

14.ブドウ球菌による心内膜炎の治療—ペニシリナーゼ抵抗性ペニシリンを中心に

著者: 小林芳夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・中央臨床検査部

ページ範囲:P.1778 - P.1779

文献概要

 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus;S. Aureus)による感染性心内膜炎(infective endocarditis;IE)は以前より経過も急で難治性であることは知られていたが,最近では表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis;S. epidermidis)をはじめとするCoagulase陰性ブドウ球菌もIEの原因菌として注目されている1,2)
 Penicillin G(PCG)感性S. aureusによるIEはPCGが第1選択薬剤であることには昔も今も変わらないが,最近のS. aureusはそのほとんどがPenicillinaseを産生する,すなわちPCG耐性S. aureusである1,2).したがって,Penicillinase抵抗性Penicillin剤が治療の主役となる場合がほとんどある1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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