文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅰ 感染症治療薬 腹部臓器感染症
19.胆道感染症におけるセフェム剤の使い方
著者: 岡慎一1
所属機関: 1東京大学医科学研究所・感染免疫内科
ページ範囲:P.1788 - P.1789
文献購入ページに移動 胆道感染症は,尿路感染,呼吸器感染とともに,主要感染症の1つであるが,他の感染症のように起炎菌を同定できることは少ない.このため,臨床症状や検査値などから診断し,胆道感染症に多く分離される菌を想定して抗生剤を選択しなくてはならない.
近年,胆汁移行がよく,胆道感染症の起炎菌に対して抗菌活性の強いセフェム剤が開発されてきてはいるが,治療にあたっては,化学療法とともに,輸液,鎮痙鎮痛剤などの投与も必要である.また,急性閉塞性化膿性胆管炎や,胆嚢穿孔など緊急手術を要する場合もあり,外科との連絡を保っておくことも重要である.
近年,胆汁移行がよく,胆道感染症の起炎菌に対して抗菌活性の強いセフェム剤が開発されてきてはいるが,治療にあたっては,化学療法とともに,輸液,鎮痙鎮痛剤などの投与も必要である.また,急性閉塞性化膿性胆管炎や,胆嚢穿孔など緊急手術を要する場合もあり,外科との連絡を保っておくことも重要である.
掲載誌情報