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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅰ 感染症治療薬 抗生物質の使い方

29.半減期の長いセフェム剤の使い方

著者: 加地正伸1 斎藤篤1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学・第2内科

ページ範囲:P.1814 - P.1815

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 近年新しく開発されたセフェム剤をみると,抗菌スペクトルの拡大,抗菌力増強の面において著しい進歩がみられると同時に,長い血中半減期を有する特色ある体内動態を示す製剤の登場がある.従来のセフェム剤では,その半減期は経口剤,注射剤ともにペニシリン剤とほぼ同程度の30分〜2時間程度であり,アミノ配糖体剤の2〜3時間,テトラサイクリン剤の5〜25時間,ピリドンカルボン酸剤の3〜6時間などに比して短いのが一般的であった.
 しかし,近年,これら従来のセフェム剤より長い半減期を有する注射用セフェム剤のCefotetan,Cefpiramide,Ceftriaxoneなどが開発され,なかでもCeftriaxoneは既存のセフェム剤のなかでは最長の半減期を有しており,セフェム剤においても,1日1回の投与での感染症治療が可能となった.以下,これら半減期の長い3剤を中心に概略を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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