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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅱ 神経・筋疾患治療薬 痛みとしびれ

36.頭痛の薬物治療

著者: 坂井文彦1

所属機関: 1北里大学医学部・内科

ページ範囲:P.1832 - P.1835

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 頭痛は,感染症,脳の器質的疾患など,さまざまな原因で生ずる症状である.いわゆる慢性反復性頭痛とよばれる一群は,くり返し起こる頭痛で,種々の検査によっても何ら原因となる器質的異常の見出せないものを総称する.代表的なものに片頭痛と筋収縮性頭痛とがある.いずれの場合もその病因の詳細について不明な点が多いが,片頭痛は血管性の頭痛で,筋収縮性頭痛は筋性の頭痛との考えが一般的であり,それぞれ病態生理に対応した治療方針の選択が必要とされている.
  頭痛は,病態生理学的要因のみならず,心理学的要因にも強く影響を受けることも知られている.患者1人1人がそれぞれに異なった頭痛の性状を訴えることになるが,頭痛の治療薬選択にあたっては,まず頭痛がいかなる機序により発生したかを原則的に見分けることが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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