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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅱ 神経・筋疾患治療薬 てんかんとミオクローヌス

44.てんかん重延状態の治療薬

著者: 野沢胤美1

所属機関: 1虎の門病院・神経内科

ページ範囲:P.1854 - P.1855

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 てんかん重延状態(status epilepticus)は,重篤な脳の損傷を生じ,時に死に至る.発作から治療開始までの時間がその転帰を左右することより,早期治療が必要とされる.その死亡率は10〜12%であり,実験てんかんで発作の持続時間に相関して,海馬,扁桃,視床,小脳などに神経細胞の虚血性変化が増強することが証明されている.てんかん重延状態の定義は,1つの発作が長時間持続するか,発作と発作の間に回復がほとんどみられず,発作が頻回に反復するものとされ,少なくとも30分以上持続するとされている,てんかん重延状態には,全般発作重延(強直,間代発作,ミオクロニー発作,欠神発作)と,部分発作重延(単純部分発作,複雑部分発作)がみられるが,日常診療で度々経験し,緊急を要するのは強直-間代発作重延である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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