icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅱ 神経・筋疾患治療薬 てんかんとミオクローヌス

45.ミオクローヌスの薬物治療

著者: 作田学1

所属機関: 1日赤医療センター・神経内科

ページ範囲:P.1856 - P.1857

文献購入ページに移動
 ミオクローヌスは,臨床的に,1筋または数筋が急激かつ短時間,不規則に収縮する不随意運動をいう.筋電図上は多くの場合100msec以下の持続時間の短い群化放電(grouped discharge)からなっており,ミオクローヌスに続いて長い不応期(silent period)が観察される.これは安静時にも自発性に生じる4)
 これに対して,企図・動作性ミオクローヌスという一群の疾患がある.これは安静時にはミオクローヌスがみられず,運動を企図し,あるいは実際に関節を動かすと同時に激しいミオクローヌスが出現するものである.この他に,ミオクローヌスという名前で呼ばれてはいるものの,まったく病態が異なる疾患がある.その1つは口蓋ミオクローヌスに代表される一群の疾患であり,もう1つは脊髄性ミオクローヌス(spinal myoclonus)である.これらは歴史的には律動性ミオクローヌスと呼ばれていたものが,時代とともに「律動性」の名称が省略されたために,かえって混乱をみたものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?