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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅱ 神経・筋疾患治療薬 パーキンソン病
47.初期治療における薬剤選択
著者: 廣瀬源二郎1
所属機関: 1金沢医科大学・神経内科
ページ範囲:P.1862 - P.1863
文献購入ページに移動 パーキンソン病の病態生理,発症のメカニズムに関する研究がここ10数年来著しい進歩をとげ,L-DOPAの登場とともにその治療法も飛躍的に発達した.一時はL-DOPAにより本症の治療法は解決されたかにみえたが,本剤による長期治療の経験が進むにつれ,いろいろな問題が出現してきている.たしかに純粋の振戦麻痺で合併症のない症例では,L-DOPAの治療により,日常生活動作(ADL)も改善され予後もかなりよいと考えられるが,その経過の慢性化とともに初期副作用としてみられる消化器症状のほかに,不随意運動,on and off現象,up and down現象(症状の著しい日内変動)が出現し,L-DOPA治療の大きな問題点となってきている.
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