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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅱ 神経・筋疾患治療薬 痙縮と異常運動
52.こむら返り,テタニーの薬物治療
著者: 島田康夫1
所属機関: 1島田病院
ページ範囲:P.1874 - P.1874
文献購入ページに移動 こむら返りとは,一般にふくらはぎ(こむら)に起こる有痛性痙攣をさすが,他の筋肉にも起こる.一方,テタニーは,カルシウム,マグネシウムの異常,アルカローシスなどにより,主に四肢末梢に起こる筋痙攣の1つの型であるが,異常知覚を伴うことはあっても強い痛みを感ずることはない.筋電図上,テタニーは特徴的な自発性反復発射(doublet, multiplet)を示す.両者とも筋痙攣であり,原因として共通した部分がある.
一般に神経筋の興奮性(E)は,Ca++,Mg++イオンの低下と,水素イオン濃度の減少すなわちアルカローシスにより増強し,Na+,K+イオンの低下とアシドーシスにより減弱する.
一般に神経筋の興奮性(E)は,Ca++,Mg++イオンの低下と,水素イオン濃度の減少すなわちアルカローシスにより増強し,Na+,K+イオンの低下とアシドーシスにより減弱する.
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