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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅱ 神経・筋疾患治療薬 自律神経障害

61.起立性低血圧症の薬物治療

著者: 持尾聰一郎1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学・第3内科

ページ範囲:P.1892 - P.1894

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 起立性低血圧症とは,臥位から起立することによって血圧が下降し,めまい,立ちくらみや失神発作などを生ずるものをいう.この体位変換によって,循環血液が下肢静脈系に貯留し,心臓への静脈還流および心拍出量が減少するためである.その機序としては,静脈貯留の増大,血管運動反射の減弱,カテコールアミンの分泌不全およびレニン・アンギオテンシン系の機能低下などが考えられている.
 起立性低血圧症の診断には,Schellong試験が有用である.ベッド上安静臥床時および起立10分後まで,それぞれ2分毎,血圧と脈拍の測定を数回ずつ行う.起立時の収縮期血圧が20mmHg以上下降するものを陽性とする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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