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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅲ 呼吸器疾患治療薬 呼吸器一般薬の使い方
70.感冒薬の使い方
著者: 市川洋一郎1
所属機関: 1久留米大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.1914 - P.1915
文献購入ページに移動 感冒(かぜ症候群)は,おもに上気道(時には下気道にまで及ぶ)の急性カタル性炎症の総称であり,日常の診療においては最もありふれた疾患の1つである.その病原の80〜90%は呼吸器ウイルスである.したがって,感染症治療の立場からみれば,感冒薬=抗ウイルス薬であるのが理想的であるが,実際の臨床で十分な効果を期待しうる抗ウイルス剤はまだないといってよい現状である.
そこで,かぜ症候群の治療は,かぜによる諸症状や訴えに対して患者の苦痛を和らげる目的での対症療法と,二次的に合併してくる細菌感染症に対しての化学療法が主体である.
そこで,かぜ症候群の治療は,かぜによる諸症状や訴えに対して患者の苦痛を和らげる目的での対症療法と,二次的に合併してくる細菌感染症に対しての化学療法が主体である.
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