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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅲ 呼吸器疾患治療薬 気管支喘息
75.カテコラミン製剤の使い方
著者: 中島明雄1 池田賢次1
所属機関: 1済生会下関総合病院・呼吸器内科
ページ範囲:P.1926 - P.1927
文献購入ページに移動1960年代に繁用された非選択的β刺激剤イソプロテレノールエロゾルは,使用の増加に伴って気管支喘息患者の死亡率が増加し,本邦においても10〜14歳の学童患者の死亡率が急増したため,その後の使用量は激減した.しかしながら,1970年代より用いられたβ2選択性刺激剤エロゾル(サルタノール®,ベロテック®)の使用量は近年再び増加を示し,患者の死亡率は低下傾向にあり,その安全性が認識されつつある.最近の検討で,喘息死をもたらす因子は鎮静剤の過剰投与,ステロイド剤の過少投与,喘息発作に対する不十分な認識,不適切な加療である2).したがって,気管支喘息患者へのCA製剤の投与は,吸入可能な場合エロゾル吸入が第1選択である.
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