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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅳ 循環器疾患治療薬 急性心筋梗塞

102.急性心筋梗塞における昇圧剤の使い方

著者: 中島克彦1

所属機関: 1関東逓信病院・循環器内科

ページ範囲:P.1996 - P.1997

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 心筋梗塞症の急性期には酸素需要量をできるだけ少なくする必要があり,また心筋壊死部に強い張力がかかると心筋の断裂を起こすことがあるので,血圧は低めに保つことが望ましい.しかし血圧が急激に低下すると腎,脳の血流が減少あるいは途絶し,乏尿,意識障害を生じショックとなる(表1).この場合には早急に血圧を上昇させなければならないが,血管抵抗だけを増大させると心拍出量はさらに減少し,ショックを増悪させることになるので,心筋収縮力を増強し心拍出量を増大させる必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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