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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅳ 循環器疾患治療薬 慢性期虚血性心疾患
105.抗高脂血症薬の使い方
著者: 横山信治1
所属機関: 1国立循環器病センター研究所・病因部リウマチ研究室
ページ範囲:P.2004 - P.2005
文献購入ページに移動高脂血症の治療の目的—考え方と目標
冠状動脈疾患の危険因子として高コレステロール血症が注目されて以来,すでに半世紀以上が経過している.この間,コレステロールの血中での存在様式やその代謝についての研究は著しく進歩し,その代謝の異常として生じる高コレステロール血症の研究は,分子生物学的レベルにまで進んできている.
わが国においても,生活様式の変化に伴う高コレステロール血症の増加と虚血性心疾患罹患率の増加によりこの問題への関心は高まり,コレステロールなどの脂質での血中の存在様式であるリポ蛋白質についての知識も一般化した.そして低密度リポ蛋白質(LDL)としてのコレステロール濃度が虚血性心疾患の主たる危険因子であって,高密度リポ蛋白質(HDL)に含まれるコレステロール濃度は逆に危険率軽減の指標である可能性などについても周く知られるようになってきている.
冠状動脈疾患の危険因子として高コレステロール血症が注目されて以来,すでに半世紀以上が経過している.この間,コレステロールの血中での存在様式やその代謝についての研究は著しく進歩し,その代謝の異常として生じる高コレステロール血症の研究は,分子生物学的レベルにまで進んできている.
わが国においても,生活様式の変化に伴う高コレステロール血症の増加と虚血性心疾患罹患率の増加によりこの問題への関心は高まり,コレステロールなどの脂質での血中の存在様式であるリポ蛋白質についての知識も一般化した.そして低密度リポ蛋白質(LDL)としてのコレステロール濃度が虚血性心疾患の主たる危険因子であって,高密度リポ蛋白質(HDL)に含まれるコレステロール濃度は逆に危険率軽減の指標である可能性などについても周く知られるようになってきている.
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