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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅳ 循環器疾患治療薬 不整脈

111.抗徐脈性不整脈薬の使い方

著者: 山口巖1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・内科

ページ範囲:P.2020 - P.2022

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 最近のHis束心電図,電気生理学的検索の普及と人工ペースメーカーの発展により,徐脈性不整脈の診断と治療に著しい進歩がみられた.これに対して,徐脈性不整脈に対する治療薬剤の種類と投与法にはとくに変化はないといってよい.その原因は,治療薬剤に対する徐脈性不整脈の反応が,しばしば不安定であること,さらに薬剤の副作用により,長期間の投与が困難であることにあると思われる.しかし,ペースメーカー治療までの緊急,応急処置として,あるいは治療法の選択や適応の決定に薬物治療が重要な意義を有することに変わりはない.
 徐脈性不整脈の薬物治療の目的は,心臓刺激伝導系における伝導能促進と自動能亢進にある.前者は洞房ブロックや房室ブロックからの回復であり,後者は洞性徐脈や洞停止からの回復と補充収縮の促進である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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