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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方

Ⅴ 消化器疾患治療薬 蛋白漏出性胃腸症

131.メネトリエ病の薬物治療・栄養法

著者: 岩崎有良1 相沢敏晴1

所属機関: 1日本大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.2076 - P.2076

文献概要

 メネトリエ病は,1888年Menetrierによって初めて記載された稀な疾患である.胃粘膜ひだは著明に肥厚し,脳回転状を呈し,胃粘膜からの蛋白の漏出およびそれに伴う低蛋白血症,浮腫,脱水などをきたす.原因は不明であるが,多発性内分泌腺腫との関連も示唆されている.蛋白漏出の原因は不明で,びらん,潰瘍,癌などが引き金になっている可能性もあり,また細胞間より漏出するともいわれている.内視鏡的には,巨大ひだと粘液分泌過剰状態が観察されることがある.
 治療においては,低蛋白血症の改善を中心とした対症療法に加え,手術療法も考慮される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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