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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅴ 消化器疾患治療薬 蛋白漏出性胃腸症
132.クロンクハイト・カナダ症候群の薬物治療・栄養法
著者: 樫村博正 福富久之
所属機関:
ページ範囲:P.2077 - P.2078
文献購入ページに移動 Cronkhite-Canada症候群は,消化管ポリポージス,脱毛,爪甲異常,皮膚色素沈着を主症状とする,遺伝性の認められない稀な疾患である.1955年,CronkhiteとCanadaにより最初の2症例が報告された.本邦では,1958年の大北らの報告以来,約80例が報告されている.
病因に関しては現在のところ不明であるが,機能的病態は蛋白漏出性胃腸症であり,浮腫,低蛋白血症を生じ,下痢,食欲低下により低栄養状態となる.消化管内への蛋白漏出機転に関しては,何らかの原因による粘膜傷害により,粘膜上皮の細胞間隙にリンパ管内圧上昇に基づくpassivediffusionと粘膜の炎症または欠損によるactivesecretionが生じ,さらに粘膜局所の線溶亢進が消化管粘膜の透過性を亢進するためと説明されている.
病因に関しては現在のところ不明であるが,機能的病態は蛋白漏出性胃腸症であり,浮腫,低蛋白血症を生じ,下痢,食欲低下により低栄養状態となる.消化管内への蛋白漏出機転に関しては,何らかの原因による粘膜傷害により,粘膜上皮の細胞間隙にリンパ管内圧上昇に基づくpassivediffusionと粘膜の炎症または欠損によるactivesecretionが生じ,さらに粘膜局所の線溶亢進が消化管粘膜の透過性を亢進するためと説明されている.
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