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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅴ 消化器疾患治療薬 非特異性腸炎とその他の腸管潰瘍

136.特発性小腸潰瘍,腸管ベーチェット病の薬物治療・栄養法

著者: 千葉満郎1 正宗研1

所属機関: 1秋田大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.2084 - P.2085

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 特発性小腸潰瘍や腸管ベーチェット病は,欧米に圧倒的に多い大腸癌,潰瘍性大腸炎,クローン病,大腸憩室などの腸疾患と対照的に,本邦に多く発生する.しかし,必ずしも日常の臨床でしばしば経験する疾患ではない.
 ところで,両疾患とも手術例の報告が多く,サラゾピリン,ステロイド剤などの薬物の効果が不確実なこともあって,確立された薬物療法は現在のところみあたらない.一方,クローン病で奏効する栄養療法が両疾患に対しても最近試みられ,有効例や経過観察可能例が報告されつつある.今後,両疾患の病態の一層の解明に伴い,両疾患に対する薬物・栄養療法が確立されていくものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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