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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅴ 消化器疾患治療薬 肝疾患
138.アルコール性肝疾患の薬物治療
著者: 石井裕正1 丸山勝也2 横山顕3
所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科 2国立療養所久里浜病院・臨床研究 3国立療養所久里浜病院・内科
ページ範囲:P.2090 - P.2091
文献購入ページに移動治療に先立ち,アルコール性肝障害の特徴を知っておくことは大切である.すなわち,アルコール性肝疾患では,発症に個人差があること,末期以外は禁酒により比較的容易に障害の改善がみられること,他の疾患と異なり,自らアルコールという疾病の原因物質を好んで摂り込むこと,などの特徴がみられる.したがって,アルコール性肝疾患の治療の基本は断酒の継続であり,本稿で述べる薬物療法はあくまで補助的療法でしかないことを念頭において治療すべきである.
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