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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅴ 消化器疾患治療薬 肝疾患
144.胆汁性肝硬変の薬物治療
著者: 橋本直明1 戸田剛太郎1 池田有成1
所属機関: 1東京大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.2104 - P.2105
文献購入ページに移動PBCは中年女性に多く,病理学的には慢性非化膿性破壊性胆管炎(chronic nonsuppurativedestructive cholangitis;CNSDC)を特徴とし,臨床検査は抗ミトコンドリア抗体(AMA)陽性や,IgM,胆道系酵素の上昇を示す.無症候性のものから,掻痒や黄疸を呈し,肝不全や食道静脈瘤出血に至るものまで幅広い臨床像をもつ.各種の免疫学的異常を認めることから,免疫学的機序が発症に関与することが想定されるものの,はっきりした成因はなお不明である.したがって,原因に対する特異的な治療法がないのが現状である.
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