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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅴ 消化器疾患治療薬 胆・膵疾患
145.胆石症の薬物治療
著者: 牧野勲1 武部和夫1
所属機関: 1弘前大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.2106 - P.2108
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胆石症の患者は典型的症候例から無症候例まで多種多様であるが,薬物療法を開始するにあたっては,症例が内科的適応であるか,外科的適応なのかを見定めることが重要である.つまり明らかな腹膜炎,著明な黄疸,頻回かつ著しい疝痛発作を認める症例は絶対的な外科適応で,胆嚢造影陰性例や内科的溶解療法適応外の症例は比較的な外科適応であり,これら以外の軽症例が内科的適応ということになる.各々に対し対症療法と根治療法を行うが,外科的適応例の場合は,手術の時期を的確に判断することが必要である.
胆石症の患者は典型的症候例から無症候例まで多種多様であるが,薬物療法を開始するにあたっては,症例が内科的適応であるか,外科的適応なのかを見定めることが重要である.つまり明らかな腹膜炎,著明な黄疸,頻回かつ著しい疝痛発作を認める症例は絶対的な外科適応で,胆嚢造影陰性例や内科的溶解療法適応外の症例は比較的な外科適応であり,これら以外の軽症例が内科的適応ということになる.各々に対し対症療法と根治療法を行うが,外科的適応例の場合は,手術の時期を的確に判断することが必要である.
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