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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅴ 消化器疾患治療薬 胆・膵疾患
147.急性膵炎の薬物治療
著者: 中野哲1
所属機関: 1大垣市民病院・消化器科
ページ範囲:P.2110 - P.2111
文献購入ページに移動急性膵炎の診断
急性膵炎は,何らかの原因により,膵の防御機構が破綻をきたし,膵酵素の活性化により膵が自己消化を起こすのが本態である.
診断は典型的な悪心,嘔吐を伴う上腹部の激痛発作と,血清アミラーゼ(とくにP型のアミラーゼ)の著明な上昇によってなされることが多いが,時には尿アミラーゼ,あるいはリパーゼ,エラスターゼ,トリプシンなどの他の膵酵素,あるいはPSTIの異常高値を参考にしたり,US,CTなどの画像診断が有用なことがある1).
急性膵炎は,何らかの原因により,膵の防御機構が破綻をきたし,膵酵素の活性化により膵が自己消化を起こすのが本態である.
診断は典型的な悪心,嘔吐を伴う上腹部の激痛発作と,血清アミラーゼ(とくにP型のアミラーゼ)の著明な上昇によってなされることが多いが,時には尿アミラーゼ,あるいはリパーゼ,エラスターゼ,トリプシンなどの他の膵酵素,あるいはPSTIの異常高値を参考にしたり,US,CTなどの画像診断が有用なことがある1).
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