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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅴ 消化器疾患治療薬 胆・膵疾患

148.慢性膵炎の薬物治療

著者: 渡辺伸一郎1

所属機関: 1東京女子医科大学・消化器内科

ページ範囲:P.2112 - P.2114

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 近年,食生活の欧米化やアルコール摂取量の増加から,わが国における慢性膵炎の患者は著しい増加傾向を示している.本症は,反復あるいは持続する炎症により,膵実質の脱落と線維化をきたす進行性・不可逆性の変化である.
 本症の治療には,図1に示すように,その病期を代償期,移行期,非代償期の3つに分け,病態に適した治療を行う1).代償期では,腹痛の対症療法と急性再燃の予防が中心である.膵の線維化が進行して非代償期になると,疼痛はむしろ軽減し,膵内外分泌機能不全(消化吸収障害と膵性糖尿病)に対する補充療法が主体となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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