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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅵ 腎疾患治療薬
152.腎疾患治療薬の最近の進歩
著者: 和田孝雄1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科
ページ範囲:P.2130 - P.2131
文献購入ページに移動 腎臓病と肝臓病にはつける薬がないというのが一昔前の常識であった.残念ながら今でもそういう面があることは否めない.しかし,それではまったくこの方面で薬物治療の進歩がなかったかといえば,けっしてそんなことはない.
考えてみれば,進歩ということ自体の定義がそう単純ではないのである.私自身,故梅沢浜夫博士の創立された研究所において,薬剤開発の最前線を10年間にわたり垣間見る機会を得た.そのために,かえって進歩とは何かということについて,従来のような単純な解釈ができにくくなってしまったというのが実感である.しかし,それはそれとして,この領域の進歩といわれるものについて,専門の先生方の力を借りて取り組んでみたい.
考えてみれば,進歩ということ自体の定義がそう単純ではないのである.私自身,故梅沢浜夫博士の創立された研究所において,薬剤開発の最前線を10年間にわたり垣間見る機会を得た.そのために,かえって進歩とは何かということについて,従来のような単純な解釈ができにくくなってしまったというのが実感である.しかし,それはそれとして,この領域の進歩といわれるものについて,専門の先生方の力を借りて取り組んでみたい.
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