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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅵ 腎疾患治療薬 薬物投与の原則

154.浮腫患者における利尿剤投与の原則

著者: 丸茂文昭1

所属機関: 1北里大学医学部・内科

ページ範囲:P.2134 - P.2135

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 浮腫を有する患者の治療に関してまず第1に考えるべきことは,その浮腫を除去することの緊急性である.心不全を伴った全身浮腫で肺水腫の危険があれば,ただちにループ利尿剤を強力に使用して体液の除去を行わなければ生命がおびやかされるであろう.しかし,生命に関してさしせまった危険がなければ,浮腫の治療にとって一番大切なことは原因疾患の鑑別を行い,それによって最も適した利尿剤を選び,最適の使用方法を考えることである.少なくとも,"浮腫があるからとる"といった安易な利尿剤の使用は厳にいましめられるべきである.図にしたがって考え方の概略を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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