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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅵ 腎疾患治療薬 腎炎,ネフローゼ症候群
156.ネフローゼ症候群の薬物治療
著者: 成田光陽1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系・内科
ページ範囲:P.2139 - P.2141
文献購入ページに移動 腎炎,ネフローゼ症候群は,主として免疫学的機序により惹起されると考えられているが,その進展,悪化あるいは修復過程には血液凝固線溶系,血小板系,キニン・カリクレイン系,補体系などが複雑に関連しあっていることが明らかとなりつつある1).
近年,これらの進展機序解明の進歩に対応し,多様な治療法が開発されつつあり,とくにネフローゼ症候群において多彩な治療が行われている.図は,ネフローゼ症候の発生機序と,各段階における対策を示したものである.上方ほど原因療法に近く,下方ほど対症療法ということになる.ここでは,これらのうち薬物療法について概説する.
近年,これらの進展機序解明の進歩に対応し,多様な治療法が開発されつつあり,とくにネフローゼ症候群において多彩な治療が行われている.図は,ネフローゼ症候の発生機序と,各段階における対策を示したものである.上方ほど原因療法に近く,下方ほど対症療法ということになる.ここでは,これらのうち薬物療法について概説する.
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