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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅶ 血液疾患治療薬 リンパ系腫瘍

177.非ホジキンリンパ腫の薬物治療

著者: 木村郁郎1 林恭一1

所属機関: 1岡山大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.2194 - P.2197

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 非ホジキンリンパ腫(NHL)は,消化管に初発する一部の症例を除き,放射線療法あるいは化学療法の適応となる.本症では,確定診断時にすでに放射線療法の適応範囲を越えたⅢ,Ⅳ期症例が大多数を占める.かつてはNHLの治癒は,放射線療法が行われた限局期症例の一部においてのみ可能であったが,最近では強力な多剤併用療法を行うことによって,組織型によっては進展期症例に治癒のもたらされることが確認されている1,2)
 NHLにはnatural historyの著しく異なるいくつかの組織型が含まれており,それぞれの組織型,病期に応じた治療計画が必要とされる.現在では化学療法がNHL治療の中心的役割を占めているが,その最終目的を治癒におくべき症例が少なくないことを銘記すべきであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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