文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅶ 血液疾患治療薬 リンパ系腫瘍
178.多発性骨髄腫の薬物治療
著者: 戸川敦1
所属機関: 1国立病院医療センター・内科
ページ範囲:P.2198 - P.2199
文献購入ページに移動初回治療
多発性骨髄腫(骨髄腫)の患者をみたなら,血算,血液生化学,骨髄穿刺,全身骨撮影,尿検査などを行い,病態をよく把握する.M蛋白が増加する,骨破壊がすすんでいる(脊椎骨や肋骨,鎖骨の骨融解像),疼痛がある,腎障害がある,血清Ca値が上昇している,貧血や出血傾向がある場合などが化学療法の対象となる.
表1に示すように,アルキル化剤を中心とした各種メニューがあり,そのいずれを用いても,40〜60%位の症例で緩解が得られる.メルファラン1)やシクロホスファミド2)を用いる場合,少量維持療法と大量間欠療法があり,外来などで前者の治療法が主に副作用のコントロールという点で使用しやすいが,現在大量間欠療法が一般的である.
多発性骨髄腫(骨髄腫)の患者をみたなら,血算,血液生化学,骨髄穿刺,全身骨撮影,尿検査などを行い,病態をよく把握する.M蛋白が増加する,骨破壊がすすんでいる(脊椎骨や肋骨,鎖骨の骨融解像),疼痛がある,腎障害がある,血清Ca値が上昇している,貧血や出血傾向がある場合などが化学療法の対象となる.
表1に示すように,アルキル化剤を中心とした各種メニューがあり,そのいずれを用いても,40〜60%位の症例で緩解が得られる.メルファラン1)やシクロホスファミド2)を用いる場合,少量維持療法と大量間欠療法があり,外来などで前者の治療法が主に副作用のコントロールという点で使用しやすいが,現在大量間欠療法が一般的である.
掲載誌情報