文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅶ 血液疾患治療薬 出血傾向
180.血栓性血小板減少性紫斑病の薬物治療
著者: 中野優1 外山圭助1
所属機関: 1東京医科大学・第1内科
ページ範囲:P.2202 - P.2203
文献購入ページに移動さてTTPは急激に発症し,3ヵ月以内に約80%が死に至る疾患であるとされてきたため,治療に際して投与薬剤の有効性を十分に評価するだけの時間的余裕もなく,真に有効な薬物療法の確立を目的とした多施設でのrandomized,prospective studyも困難であることから,もっぱら症例毎に主治医の判断によって,副腎皮質ステロイドを中心とした多剤併用療法が経験的に行われてきた.したがって,使用薬剤の投与量,投与方法もまちまちで,また個々の薬剤の選択根拠も希薄であったといわざるを得ない.
掲載誌情報