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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅶ 血液疾患治療薬 出血傾向
文献概要
血液凝固因子のうち,プロトロンビン(第II因子),第VII因子,第IX因子,第X因子およびプロテインC,プロテインSなどは,肝での合成にビタミンKを必要とすることから,ビタミンK依存性凝固因子として知られている.第II,VII,IX,X因子は,合わせてプロトロンビン複合体と呼ばれており,後天的にはこれらの欠乏は同時に起こることがほとんどである.
一般にプロトロンビン複合体の欠乏は,プロトロンビン時間の延長や,トロンボテスト値,ヘパプラスチンテスト値の低下という検査所見により診断できる.上記の検査所見に異常があり,臨床的に出血傾向がみられる場合は,速やかに治療の対象とする.
一般にプロトロンビン複合体の欠乏は,プロトロンビン時間の延長や,トロンボテスト値,ヘパプラスチンテスト値の低下という検査所見により診断できる.上記の検査所見に異常があり,臨床的に出血傾向がみられる場合は,速やかに治療の対象とする.
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