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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅶ 血液疾患治療薬 出血傾向

182.後天性プロトロンビン欠乏症の薬物治療

著者: 末廣和久1 斎藤英彦1

所属機関: 1名古屋大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.2206 - P.2207

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 血液凝固因子のうち,プロトロンビン(第II因子),第VII因子,第IX因子,第X因子およびプロテインC,プロテインSなどは,肝での合成にビタミンKを必要とすることから,ビタミンK依存性凝固因子として知られている.第II,VII,IX,X因子は,合わせてプロトロンビン複合体と呼ばれており,後天的にはこれらの欠乏は同時に起こることがほとんどである.
 一般にプロトロンビン複合体の欠乏は,プロトロンビン時間の延長や,トロンボテスト値,ヘパプラスチンテスト値の低下という検査所見により診断できる.上記の検査所見に異常があり,臨床的に出血傾向がみられる場合は,速やかに治療の対象とする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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