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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅷ 内分泌・代謝疾患治療薬 下垂体疾患

185.下垂体腺腫の薬物治療

著者: 石橋みゆき1 山路徹1

所属機関: 1東京大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.2214 - P.2216

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 下垂体腺腫の治療にあたっては,手術療法が第1選択と考えられてきた.経蝶形骨下垂体腺腫摘出術(Hardyの手術)の手術成績が向上した現在,熟練した脳外科医の手によれば,手術による完全治癒も望めるようになった.しかし,手術が常に成功するとは限らないし,手術適応のない患者もいるので,下垂体腺腫の治療すなわち手術ということはできない.
 一方,下垂体腺腫の病態生理が明らかになるにつれて,本症の薬物治療への道がひらけてきた.とくに,プロラクチノーマの場合には,ドーパミン作動薬に腺腫縮小効果があることが明らかになり,薬物療法の占める位置はますます大きくなっている.ここでは,プロラクチノーマと先端巨大症の薬物治療の現状について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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