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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅷ 内分泌・代謝疾患治療薬 下垂体疾患
186.クッシング病の薬物治療
著者: 加藤堅一1 岡嶋泰一郎1
所属機関: 1九州大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.2218 - P.2220
文献購入ページに移動クッシング病の病因は,①下垂体原発のACTH産生腫瘍と,②視床下部中枢の異常に大別されるが,本症患者の約90%で下垂体に小腺腫(通常長径1cm以下)が見出され,さらにその小腺腫を摘出するとクッシング病が治癒することから,下垂体ACTH産生腺腫原発説が有力になってきた.しかし,クッシング病症例の約10%では腺腫が見出されず,下垂体は過形成ないし結節性過形成の所見を示す症例やHardy手術後の再発症例の存在も注目され,依然として本症の視床下部異常説を否定しえないのも現状である1).
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