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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻10号

1987年09月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅷ 内分泌・代謝疾患治療薬 副甲状腺疾患

191.高カルシウム血症の薬物治療

著者: 松本俊夫1

所属機関: 1東京大学医学部・第4内科

ページ範囲:P.2228 - P.2229

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 高カルシウム(Ca)血症は,各種の原因によってもたらされる.いずれの場合にも原疾患に対する治療を行うことが,最も有効かつ大切である.しかしながら,血清Ca値が12mg/dlを越すような,強い高Ca血症が存在する場合や,原疾患に対する有効な治療が存在しないような場合には,高Ca血症に対する治療が必要となる.これを放置すると,重篤な中枢神経障害や腎障害がもたらされ,死に至る場合もある.
 血清Caのうち,体細胞機能の調節に必須の役割をもつのは,イオン化Caである.ところが,血清蛋白濃度が低下すると,これに結合して存在するCaが低下するため,血清総Ca濃度も低値を示す.そこで,この影響を除外するため,血清アルブミン(Alb)値が4g/dl以下を示す例では,以下の補正式により血清Ca値を補正した後,高Ca血症の有無を判定する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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