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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅷ 内分泌・代謝疾患治療薬 糖尿病
197.経口糖尿病薬の使い方
著者: 原納優1
所属機関: 1国立循環器病センター・内分泌代謝内科
ページ範囲:P.2240 - P.2242
文献購入ページに移動経口糖尿病薬の歴史
第二次世界大戦における抗生物質の開発の途上で,SU剤(Sulfonylurea)が低血糖作用を示すことが明らかとなり,臨床応用がなされるに至った.1955年ヨーロッパよりまずトルブタマイドが,2〜3年後クロロプロパマイド,次いでアセトヘキサマイドおよびトリネースなどが相次いで使用されるに至った.
1970年に入り,トルブタマイドを用いた長期投与の臨床試験(UGDP;University Group ofDiabetes Program)により,経口剤使用者に心臓死が多いとの報告がなされた.その後10年間の論争を経てSU剤の安全性が確認されたが,乱用に対する警鐘となった.
第二次世界大戦における抗生物質の開発の途上で,SU剤(Sulfonylurea)が低血糖作用を示すことが明らかとなり,臨床応用がなされるに至った.1955年ヨーロッパよりまずトルブタマイドが,2〜3年後クロロプロパマイド,次いでアセトヘキサマイドおよびトリネースなどが相次いで使用されるに至った.
1970年に入り,トルブタマイドを用いた長期投与の臨床試験(UGDP;University Group ofDiabetes Program)により,経口剤使用者に心臓死が多いとの報告がなされた.その後10年間の論争を経てSU剤の安全性が確認されたが,乱用に対する警鐘となった.
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