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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅸ 免疫・アレルギー・膠原病治療薬 全身性エリテマトーデス
206.非ステロイド抗炎症剤の使い方
著者: 松本勲1
所属機関: 1松山赤十字病院・内科
ページ範囲:P.2264 - P.2264
文献購入ページに移動 全身性エリテマトーデス(SLE)は,多臓器が侵される慢性炎症性疾患である.抗核抗体をはじめとする免疫異常現象がその病態に関与していると考えられているが,病因は不明であり,原因的治療法といえるものはない.
したがって現時点では,その治療の目標は,①急性炎症や中毒症状を抑制あるいは鎮静せしめ,不可逆的変化の出現を最小限度に抑えること,②免疫異常状態を矯正すること1)に主眼が置かれている.この点で,現在のところ副腎皮質ステロイド剤(ステロイド)に勝る薬剤はない.
したがって現時点では,その治療の目標は,①急性炎症や中毒症状を抑制あるいは鎮静せしめ,不可逆的変化の出現を最小限度に抑えること,②免疫異常状態を矯正すること1)に主眼が置かれている.この点で,現在のところ副腎皮質ステロイド剤(ステロイド)に勝る薬剤はない.
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