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増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方 Ⅸ 免疫・アレルギー・膠原病治療薬 アレルギー疾患
217.アナフィラキシー反応の薬物治療
著者: 高橋昭三1
所属機関: 1昭和大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.2286 - P.2287
文献購入ページに移動 アナフィラキシーは,生命を脅かしうる最も重篤な急性アレルギー反応である.大部分は特異的IgE抗体を介するI型アレルギー反応により起きるが,この機構によらないで同様の症状を生ずることがあり,アナフィラキシー様反応(anaphylactoid reaction)とよばれている.局所麻酔剤,ヨード造影剤,蛍光色素剤,運動などによるものは後者に属する.
アナフィラキシーは,食物や昆虫刺傷(とくに蜂)などにより起きることもあるが,大部分は抗生剤,異種血清その他の生物学的製剤などをはじめとする種々の薬物投与によるもの,すなわち医療行為によるものである.注射により起きることが多いが,感作の程度に応じ,内服,口内錠,吸入,点眼,軟膏塗布などによっても起きることがある.いかなる薬剤でも起きうるといって過言ではないが,これを予知しうる確実な方法はないので,起こしやすい薬剤(表1),前駆ないし初期症状に注意し,起きた場合には速やかに対処できるよう準備を整えておくことが大切である.
アナフィラキシーは,食物や昆虫刺傷(とくに蜂)などにより起きることもあるが,大部分は抗生剤,異種血清その他の生物学的製剤などをはじめとする種々の薬物投与によるもの,すなわち医療行為によるものである.注射により起きることが多いが,感作の程度に応じ,内服,口内錠,吸入,点眼,軟膏塗布などによっても起きることがある.いかなる薬剤でも起きうるといって過言ではないが,これを予知しうる確実な方法はないので,起こしやすい薬剤(表1),前駆ないし初期症状に注意し,起きた場合には速やかに対処できるよう準備を整えておくことが大切である.
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