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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻11号

1987年10月発行

文献概要

今月の主題 虚血性心疾患の最前線 狭心症のconventional treatment

抗狭心症薬の使い方

著者: 泰江弘文1 小川久雄1

所属機関: 1熊本大学医学部・循環器内科

ページ範囲:P.2342 - P.2345

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 狭心症は,心筋が一過性に虚血,つまり酸素欠乏に陥ったために生ずる特有な胸部不快感(狭心痛)を主症状とする臨床症候群である.心筋の酸素欠乏は心筋の酸素需要に対して供給が追いつかなくなって発生するのであるが,心筋の虚血をきたす最大の原因は,心筋表面を走行する太い冠動脈の動脈硬化による内腔狭窄のために,冠血流量が減少することである.
 しかしながら,冠動脈に器質的狭窄が存在しても,通常はそれのみでは狭心症は発生せず,これに心筋の酸素需要の増加が加わって発生する.心筋の酸素需要を増加させる因子としては,身体的労作,精神的興奮,頻脈,血圧上昇,心肥大,とくに高血圧,大動脈弁疾患による左室肥大,甲状腺機能亢進症などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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