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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻11号

1987年10月発行

文献概要

今月の主題 虚血性心疾患の最前線 心筋梗塞のconventional treatment

リハビリテーションはどう変わったか

著者: 斎藤宗靖1

所属機関: 1国立循環器病センター・心臓内科

ページ範囲:P.2374 - P.2375

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 急性心筋梗塞症における侵襲的治療法とならんで,最近心臓リハビリテーションが大きなトピックスとなっていることは喜ばしいことである.ますます専門化・高度化する医療の中にあって,心筋梗塞症を治療するのではなく,心筋梗塞症患者を治療するという見方は非常に重要である.
 救急治療,冠動脈内血栓溶解療法(ICT),経皮的冠動脈形成術(PTCA)などの華やかさに比べ,心臓リハビリテーションはいかにも地味である.しかし,心筋梗塞症患者は心筋梗塞の発症によって新たに生じた身体的・精神的な後遺症をもって社会復帰し,生涯生きていかなければならないのである.この意味で,単に病気を治すだけでなく,疾病を有する患者の身体的・精神的なコンサルタントとしてのあり方は,内科医の醍醐味であり,リハビリテーションそのものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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