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今月の主題 虚血性心疾患の最前線 トピックス
t-PA,Pro-UK
著者: 岡田清孝1 松尾理1
所属機関: 1近畿大学医学部・第2生理学
ページ範囲:P.2404 - P.2406
文献購入ページに移動 現在,血栓溶解療法にはUrokinase(UK)あるいはStreptokinase(SK)が使用されている.しかし,有効な結果を得るためには大量投与が必要で,そのため循環血漿中のfibrinogenをも分解させ,出血傾向を生じてしまう.最近の研究の成果により,新しい血栓溶解酵素としてtissue-typeplasminogen activator(t-PA)やPro-urokinase(Pro-UK)1)が実用化されつつある.両酵素はおもに血栓(fibrin)上でplasminogenをplasminに活性化するため,UKやSKよりも高い血栓溶解特性を示す特徴を有する.
本稿では,t-PAとPro-UKの構造と機能,および臨床治験成績について述べる.
本稿では,t-PAとPro-UKの構造と機能,および臨床治験成績について述べる.
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