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雑誌目次

雑誌文献

medicina24巻12号

1987年11月発行

雑誌目次

今月の主題 脳卒中up-to-date Editorial

脳卒中診療上の諸問題

著者: 山口武典

ページ範囲:P.2486 - P.2487

 脳卒中を診療している者にとって最も大きな悩みは,発生した脳の障害そのものを治癒させることが不可能であり,そのために外見上かなりの運動・精神機能障害を残すことになるということである.もちろん,急性期の適切な処置,全身管理およびリハビリテーションによって,救命だけでなく機能障害をより少なくすることは出来るようになったが,大部分の患者はなんらかの後遺症を残して退院することになることは避けられない.
 同じ血管障害であっても心筋梗塞で一命をとりとめた場合,よほど重篤な心機能障害を残さない限り,社会的に大きなハンディキャップを背負って生きていかねばならないという事態を招くことは少ない.しかし脳卒中により,片麻痺に加えて失語症や他の神経心理学的な症候が残った場合,まず現代の社会からは取り残されることになる.

疫学的問題

わが国における脳卒中の頻度と病型の推移

著者: 田中平三

ページ範囲:P.2488 - P.2491

脳卒中死亡率の経年推移
 死亡診断書の妥当性が病型別脳卒中死亡率に少なからず影響をおよぼしている1).1970年代に入ってCTが全国各地に普及し,入院治療も常識となってきた.しかし,以前は,また近年でも老人の場合には,脳卒中の診断は病歴と理学的検査からなる"臨床診断"に依存している.現在でも老人患者(1985年全脳卒中死亡数の82.4%が65歳以上)の入院率は低く,したがってCT受検率も低い.老人患者の多くは実地医家(開業医)の往診と家庭看護を受けている.死亡者の剖検率は今もなお低い.病型を無視して,脳卒中と一括すれば,実地医家が脳卒中を脳卒中と"臨床診断"する感度(sensitivity)と,非脳卒中を非脳卒中とする特異度(specificity)は極めて高いが,以前では脳梗塞を脳出血と誤診する傾向があり,近年では軽症の脳出血を脳梗塞と"臨床診断"する傾向が認められている.実地医家の診断習慣を検討してみると,脳梗塞を脳出血と誤診しているというよりも,むしろ,病型鑑別にこだわらずに,「脳溢血」あるいは「脳出血」という言葉を「脳卒中」の同意語として用いているようである.図1をみると,脳梗塞訂正死亡率は1955〜1970年に増加している.

病型別危険因子

著者: 上田一雄

ページ範囲:P.2492 - P.2493

脳卒中の病型
 脳卒中は形態学的には,脳実内出血(以下脳出血),くも膜下出血,虚血性脳血管障害(主として脳梗塞)に分類される.しかし,これらはさらに病変の局在,経過,成因などによってさまざまに分類されている.
 脳出血では血腫の局在により被殼出血,視床出血,橋出血,小脳出血,頭葉出血などに分けられる.血腫の局在による分類は主として臨床症状の重篤性の判定や,手術の適応を決定する場合に便利である.脳出血の成因には高血圧(微小動脈瘤破裂),各種出血性素因(血液疾患,抗凝血薬療法など),動静脈奇型,アミロイド血管症,各種血管炎や脳腫瘍に伴うものなどが知られている.これらの成因のうち高血圧性のものは,被殼,視床,橋などの出血をおこし易く,アミロイド血管症や動静脈奇型には頭葉,とくに皮質下出血が多いという特徴がある.
 くも膜下出血は二次性や外傷性を除けば,いちご状動脈瘤,動静脈奇型,モヤモヤ病によることが多いが,まれには原因が明らかでない場合もある.

脳卒中の発生病理

脳出血・脳塞栓の血管病理

著者: 厚東篤生

ページ範囲:P.2494 - P.2496

 脳血管障害の基礎となる血管病変はきわめて多彩である.ここでは,脳出血と脳塞栓のいくつかに限って特徴的な血管の病理組織像を提示する.

脳血栓の成り立ち

著者: 緒方絢 ,   朔義亮

ページ範囲:P.2498 - P.2499

 脳梗塞が起こった場合,いかなる局所循環障害によって梗塞巣がもたらされたかを解明する目的で種々の臨床検査法で検索が行われる.しかし梗塞を起こすにいたった循環障害がいかなるものであるかは全例において解明出来るものではない.結局は発症機序を解明するには,脳梗塞発症後急性期に死亡した臨床的に十分に検索された剖検例において,責任動脈を病理組織学的に検索する必要がある.脳梗塞発症後時間が経過した例については病巣が器質化してしまい,病変の発生機序を判定するのが困難である場合が多い.脳動脈の血栓性閉塞による脳梗塞例が急性期に死亡することは稀なので,脳梗塞発症後急性期に死亡し剖検された例の病理組織学的所見は貴重である.
 脳梗塞にいたる脳局所循環障害は次の三者に大別されるので,それぞれについて述べる.

脳卒中の病態生理

脳梗塞と凝固・線溶系の新しい知見

著者: 丸山征郎

ページ範囲:P.2500 - P.2502

 一般に血栓の成因としては,Virchow以来,血管因子,血液成分,血流動態の3要素が重要視されてきた.現在においてもこの3つの要素は重要である.しかし,近年の研究の進歩はこれらの要素が互いに独立したものではなく,相互に密接に関連し合って血栓発症に関わっているということを明らかにしてきた.脳血栓の場合も事情は同じである.
 ここでは脳梗塞と凝血系(血小板・凝固・線溶系)の関連について述べる.

脳循環と脳代謝に関するトピックス

著者: 田中淳二 ,   小暮久也

ページ範囲:P.2504 - P.2506

 □脳循環に関する話題
 血栓や塞栓による脳の局所的な虚血病巣は常に側副血行を伴って発生するが,この側副血行路および病巣内では,微小循環系に特有な種々の血流障害が起こり易い.
 すなわち、側副血行はそれぞれ樹枝状に形成されている動脈枝の末梢に形成されている動脈―動脈吻合を通って,閉塞した動脈枝の流域に逆流して来る流れである.そして病巣内でやがて,より低圧の領域つまり毛細血管網を経て動脈側へと順行する.この細くて曲りくねっていて,かつ長い経路を通過して来ることによって,この血流の血管内圧は著しく低い.しかも,この血流は動脈でありながら拍動をしていない.このような低圧恒常流は毛細血管静脈側から小中静脈の中では普通に見られることで,血漿は層流現象を,そして赤血球は軸集中と呼ばれる現象を起こす(図1).

心・大血管病変と脳卒中

著者: 灰田宗孝 ,   篠原幸人

ページ範囲:P.2508 - P.2511

 虚血性脳血管障害の中でも脳塞栓症は心ないし大血管で生じた血栓が栓子として血流に乗って移動し,脳血管を閉塞することで発生する.栓子としては,凝血塊(血栓)のみならず,空気,脂肪など種々のものがあるが,本稿では心大血管系の病変から生じた血栓を栓子とする脳塞栓症について自験例を示しながら概説することとする.

ベッドサイド診断の問題点

脳卒中でみられる意識障害

著者: 加茂久樹 ,   秋口一郎

ページ範囲:P.2512 - P.2513

 脳卒中は,その経過中に種々のレベルの意識覚醒度の障害あるいは意識内容の障害を来す.意識障害の原因あるいは責任病巣については未確定であるが,①上行性網様体賦活系(ARAS)ないし視床下部調節系の障害という生理学的な仮説,②脳内モノアミンないしアセチルコリンニューロン系を中心とした神経線維群によるnetworkや神経核群に責任病巣を求める解剖学的仮説などがあり,急激な意識障害の発症では何らかの神経断裂現象の関与も推測されている.したがって,意識障害はARASが,小部位で障害されても起こりうるし,意識内容に関与する大脳皮質が両側広範に障害されたときにも生じる.天幕下病変では脳幹網様体が直接破壊されることにより,小病変でも意識障害は生じる.天幕上の一側性病変では,それ自体で意識障害を来すことは稀で,二次的に生じる頭蓋内圧亢進や脳ヘルニアによる間脳・中脳の圧迫により意識障害が生じる.
 脳卒中では,各病型により,意識障害の頻度,重症度に差があり,これが個々の症例の予後とも関連している.一般的に脳出血は脳梗塞より意識障害の発生頻度が高い.亀山によると脳出血で58%,脳梗塞28%1),くも膜下出血36%2)に意識障害が認められ,脳出血では,意識障害の高度の例が多い.一般的に意識障害は機能予後とも密接に関連し,意識障害の軽いものほど独歩退院の比率が高い3)

脳卒中と間違われ易い病態

著者: 田代邦雄 ,   藤木直人

ページ範囲:P.2514 - P.2515

 脳卒中との鑑別として問題となるのは,局在性の神経症状が急激に出現する疾患と,完成された神経症状が脳卒中と似ているもの,ということができる.これらについて,近年注目されている疾患を含めて解説する.また,いわゆる「脳卒中」らしくない経過をとる脳血管障害についても言及する.

ベッドサイドでの病型診断の的中率と注意点

著者: 神田直

ページ範囲:P.2516 - P.2517

 CTが普及したとはいえ,ベッドサイドにおける脳卒中の診断の重要性は以前と変わりはない.ベッドサイドにおける病型診断法のひとつとして計量的鑑別診断があるが,ここではこの方法による診断の的中率と診断に際しての問題点を取り上げた.

脳卒中部位診断のために知っておきたい症状—テント上病変

著者: 田川皓一

ページ範囲:P.2518 - P.2522

 X線CTの導入により脳卒中の診断は飛躍的に向上し,神経症候学に多大な進歩をもたらした.さらに近年になり,MRIやポジトロンCTが臨床に応用され,脳卒中で出現する神経症状の責任病巣や発現機序がより詳細に検討されるに至っている.しかし一方では,画像診断が余りに強力であるがゆえにベッドサイドの臨床診断が軽視される傾向にあるといえば,言い過ぎであろうか.本稿ではテント上の脳卒中の症状について,脳梗塞では閉塞血管別に,脳出血では病巣部位別に概説を加えることにする.

脳卒中部位診断のために知っておきたい症状—テント下病変

著者: 澤田徹

ページ範囲:P.2524 - P.2528

 近年,CTやMRIなどの画像診断法が発達し,テント下の脳血管障害に対する病型鑑別と局在診断の精度が飛躍的に向上した.しかし,ベッドサイドにおける臨床診断が大切であることには変わりはない.そこでテント下の脳血管障害について,脳出血と脳梗塞を中心に,症状からみた臨床診断の要点を簡単にまとめてみよう.

補助診断法

DSAの利点・欠点

著者: 福住明夫 ,   奥寺利男 ,   吉川公彦

ページ範囲:P.2530 - P.2533

 脳血管障害においてX線CTやMRIは非侵襲的かつ簡便に病変を把握できる画像診断法としてfirst choiceの検査法であることは言うまでもないが,的確な診断と治療を行ううえで血管撮影が必要となることも少なくない.しかし,脳血管障害患者の多くは動脈硬化変化が強いため,通常の脳血管撮影においては検査時間が延長したり,造影剤の使用量が増加し,血管撮影による合併症の危険性は,他疾患の患者に比し高い.
 DSA(digital subtraction angiography)は,もともとは経静脈性に注入した造影剤を動脈相の像として得るため考案されたコンピューターを利用した画像処理法による新しい血管造影法で,濃度分解能に優れているため,静脈内注入による低濃度の造影剤でも血管画像を構成させることが可能となり,外来でも頭頸部血管撮影を安全に行えるようになった.その後,同画像処理を応用して経静脈性のみならず経動脈性にも,従来の選択的造影を必ずしも必要とせずに,大動脈弓や頸部動脈およびその分枝の血管造影像を得る方法として広く用いられている.

頸動脈超音波断層法(2-dimesional echo法)と血管造影法との比較

著者: 半田伸夫 ,   米田正太郎 ,   木村和文

ページ範囲:P.2534 - P.2536

 脳血管病変の診断は長い間ヨード系造影剤を用いた血管造影法が主体であった.現在もなおその重要性は少しも薄れてはいない.しかしながら超音波診断装置の発達に伴い,非侵襲的に脳血管病変の診断が可能となってきている.頸部の頸動脈系病変に関しては従来より超音波ドプラ法にても高い診断精度を有していた.近年高周波数(5〜10MHz)のパルス・エコー装置を用いることにより,これらの血管病変が実時間に視覚化されるに伴い,有用性がなお一層高まるとともに,病変の診断能力上,血管造影法を凌ぐ一面も有するに至った.
 本稿ではこの超音波断層法(2-dimensional echo法,以下2DE法)と従来の血管造影法の互いの利点と欠点を比較してみた.

CTの限界—MRIはCTに勝るか

著者: 西村一雅 ,   藤澤一朗

ページ範囲:P.2538 - P.2540

 最近,臨床画像診断として急速に普及しつつあるMRIは頭部において最もその威力を発揮している.一般にMRI画像はX線CTよりもはるかに高いコントラストをもち,かつ骨によるアーチファクトがないために,いままでX線CTの盲点に近かった後頭蓋窩の小脳,橋,延髄などの病変の診断が非常に容易となった.
 本稿ではまず脳内出血,次に脳梗塞のMR像の特徴を述べ,最後にいわゆる脳卒中に関してのMRIの役割をX線CTと対比して考えたい.

治療

脳卒中急性期治療の基本

著者: 福内靖男

ページ範囲:P.2542 - P.2546

 急性期脳卒中の治療は救命,神経症状の軽減および合併症の予防が主体となる.脳卒中の治療とくに薬物療法については未だ議論の多いところであり,画一的な基本療法を示すことは困難である.各種の新しい治療も開発されつつあるが,脳卒中患者の重症度やその自然経過,予後は非常にバラエティに富み,その有効性の客観的判定に問題が残されている.
 著者らはすでに脳卒中治療の基本方針を他誌の最近号1,2)に呈示しており,ここではその急性期内科的治療の留意点をまとめた.

脳虚血急性期におけるCa拮抗薬の可否

著者: 藤島正敏

ページ範囲:P.2547 - P.2549

 脳虚血急性期(ここでは脳梗塞に限定し,TIAは含まない.発症直後の超急性期から発症1週以内を急性期と定義する.)には病巣の大小にかかわらず,その周辺には必ず浮腫を伴うことから,基礎治療として抗浮腫療法が一般に行われている.ほかに脳代謝賦活薬,血栓溶解薬を併用することもある.動脈の狭窄・閉塞による血流低下が虚血の原因である以上,閉塞血管の再開通あるいは側副血行路の発達をうながし,血流改善をはかることは根本的な治療法のように誰しも考えるが,実際には血管拡張薬はさまざまな理由から使用されず,むしろ禁忌とされている.

脳血管性痴呆の診断と治療

著者: 小林祥泰

ページ範囲:P.2550 - P.2554

 老年期に痴呆を呈する疾患は欧米ではアルツハイマー型老年痴呆が圧倒的に多いが,わが国ではむしろ血管性痴呆の頻度が高く,老年期痴呆の約60%を占めているといわれている.アルツハイマー型老年痴呆に対しては現在のところ全く治療法がないといってもよい状態であり,症状は確実に進行する.一方,血管性痴呆では痴呆が進行してしまったものを回復させることはもちろん難しいが,進行を抑制したり,また脳梗塞から痴呆に至るのを予防する可能性は残されている.したがって痴呆の治療上からも血管性痴呆を正確に診断することは重要である.

脳梗塞の再発予防

著者: 山之内博

ページ範囲:P.2556 - P.2559

 脳梗塞の再発予防は重要な問題である.脳梗塞は原因的に,1)心由来の脳塞栓と,2)いわゆる動脈硬化性血栓性脳梗塞,の2群に分けられる.脳塞栓の再発予防には抗凝固療法が有効であることがほぼ確立している.しかし,この治療法にもいくつか問題はある.一方,血栓性脳梗塞の再発予防についてはいくつか試みられているが,なお,治療法が確立されたとはいいがたい.現状を紹介し,問題点を考察したい.

脳卒中におけるcontroversy

脳出血急性期の高血圧をどうするか—積極的降圧の立場から

著者: 児玉南海雄 ,   藤田隆史 ,   渡部洋一

ページ範囲:P.2560 - P.2560

 高血圧性脳出血は長期にわたる高血圧症の結果,脳実質内を走行する細動脈に血管壊死を来し,それに起因して発生した小動脈瘤が破裂し発症するといわれている4).出血によって破壊されてしまった脳実質は決して元に戻ることはないので,治療はそれ以上悪化させないための治療と言っても過言ではない.患者の状態がさらに悪化する主たる原因としては,血腫の増大(再出血)と血腫周囲脳組織の二次的変性の2つが挙げられる.前者の血腫増大の予防に,われわれは血圧を下降させることをroutineに施行している.
 脳出血急性期においては血腫による頭蓋内圧亢進のために血圧が反応性に上昇し,かつ従来の高血圧も存在するため,大部分の症例において収縮期血圧は200mmHgを越えていることが多い.多くの臨床家はこれをautoregulationの観点から180mmHg程度に降下しているが1,3,5),われわれは100〜120 mmHg程度まで下げている.この際,最もよく使用している薬剤は,自律神経節遮断剤であるtrimetaphanとCa拮抗剤であるnifedipineである.

脳出血の外科的適応—特に被殻出血,皮質下出血—コメント

著者: 喜多村孝一

ページ範囲:P.2563 - P.2563

 内科の先生方の多くは,脳内出血とくに被殼出血,皮質下出血は内科的に治療されるべきで,外科手術の適応はないと信じておられる.しかし,必ずしもそうとは言えない.
 もちろん軽症のものは内科的治療で十分治り得る.また,大出血で脳の破壊が高度で脳室内にも血腫が充満しているような重症例はいかなる治療法でも救い得ない.そこまでは脳の破壊が高度でなくても,血腫によるmass effect,随伴する脳浮腫,脳循環障害により生命を脅かされたり,強い後遺症を遺すものが少なくない.これらも,適切な内科治療とリハビリで良好な予後を得ることは多い.しかしながら,なかには血腫を手術により排除することにより,内科治療では望めない救命,後遺症の軽減,治療期間の短縮を得られるものがある.問題は,どのような症例にどのような手術を行うか,すなわち適応の決定である.

くも膜下出血後の脳動脈瘤手術時期—超早期手術の立場から

著者: 菊池晴彦 ,   宮本享

ページ範囲:P.2564 - P.2564

 破裂脳動脈瘤の治療においては時期的に2つの大きな山がある.第1は超急性期において脳動脈瘤の再破裂を如何に防ぎ,根治手術を行うか,第2は出血後約5日目から約2週間にわたってみられる脳血管攣縮を如何に予防し治療するか,という問題である.本項では著者らの行っている超早期脳動脈瘤直達手術の有用性について述べる.

くも膜下出血後の脳動脈瘤手術時期—待期手術の立場から

著者: 米倉正大 ,   寺本成美

ページ範囲:P.2565 - P.2566

 脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の手術時期は,約10年前より早期手術が主張されるようになり,本邦の大多数の施設ではDay 3までに手術を行うことを原則としている.しかし,急性期手術を主張している施設でも患者側および病院側の対応などいろいろな理由により,20〜60%の症例に対しては待期手術が行われていることも事実である.早期手術を主張している施設における再破裂は24時間以内に集中していることや,急性期手術中の操作が血管攣縮を助長させる可能性があるなどの点を考慮すると,待期手術はそれなりに意義があり,われわれの施設では5年前より約2週間〜3週間の完全待期手術を原則としている.待期手術の成績を向上させるためには,(1)いかに再破裂を防止するか,(2)待期中の脳血管攣縮や合併症(特に急性水頭症)に対しいかにmildな方法で対処するかによる.われわれが試行錯誤して行ってきたintensive delayed operationのcareの方法および最近の3年間のその成績について述べる.

くも膜下出血後の脳動脈瘤手術時期—コメント

著者: 北村勝俊

ページ範囲:P.2566 - P.2567

 破裂脳動脈瘤の早期手術は死亡率が高く,待機手術では再破裂の機会が増してくる.先年行われた破裂脳動脈瘤の手術時期に関する国際共同研究での,わが国参加12施設での発症3日以内の手術率は,97〜13%と開きがある.患者の背景が違うので,直接比べられないが,両者の最終成績にあまり差はない.直接手術に関わった外科医の印象では,早期手術で特に技術的困難が大きいということはなさそうである.手術待機中に再出血を防止する試みは,出血防止には少しは役立つが,逆に梗塞の機会を増やすようなデータもあり,多くを期待することはできない.大勢としては早期手術を志向しつつ,その中で成績の向上を目指しているわが国脳神経外科医の成績は全世界の平均的レベルよりもややよい.手術手技,患者管理をレベルアップし早期手術の死亡率を下げることができれば,原則的には早期手術が有利といえよう.

未破裂脳動脈瘤は手術すべきか—手術に積極的な立場から

著者: 米川泰弘 ,   諸岡芳人

ページ範囲:P.2568 - P.2569

 剖検によれば2〜5%に脳動脈瘤を認めるとされている2).高分解能CTやdigital subtractionangiography(DSA)が非侵襲的補助診断法として導入され,未破裂動脈瘤が発見される機会が増えてきた.この未破裂動脈瘤の手術的治療に積極的立場を取るか,消極的立場を取るかを決定する際に,考慮する因子が幾つか存在し,その主要なものは,脳動脈瘤のnatural historyと手術の安全性である.

未破裂脳動脈瘤は手術すべきか—手術に消極的な立場から

著者: 藤田勝三 ,   松本悟

ページ範囲:P.2569 - P.2571

 高分解能を有するCTやDSAの普及により未破裂動脈瘤患者を治療する機会が増加しつつあるが,その外科的治療の適応については未破裂動脈瘤の詳細なnatural historyが不明であるため,脳外科医の間でも意見の一致をみていないのが現状である.われわれの施設での650例の動脈瘤の治療経験から,未破裂動脈瘤症例の中で手術適応には慎重であるべき症例について論じてみたい.

未破裂脳動脈瘤は手術すべきか—コメント

著者: 半田肇

ページ範囲:P.2571 - P.2571

 非破裂性動脈瘤は一般に症候性の場合と非症候性の場合の2つがある.症候性(symptomatic)の場合は,動眼神経,視神経,下位脳神経などの脳神経麻痺,運動麻痺,頭痛,痙攣,脳虚血発作を主訴とする場合をいう.ただ症例によっては,これらの症状があっても脳動脈瘤との関係を同定し得ない場合もある.非症候性(asymptomatic)の場合は,これらの症状を呈せず,偶然脳動脈瘤が発見される場合(incidental aneurysm)をいう.
 手術の適応に関しては,明らかに症候性の場合は原則として手術すべきである.非症候性の場合,とくに高齢者の場合は議論が分かれるが,統計では年間1〜3%は出血し,その半数以上が死亡するので,もし手術可能な部位の動脈瘤である場合,また動脈瘤の大きさが直径5mm以上の時は,将来起こり得る出血防止の意味で,やはり原則として手術すべきである.

無症候性頸動脈病変をどうするか—血行再建肯定の立場から

著者: 福島孝徳

ページ範囲:P.2572 - P.2573

 欧米においては虚血性脳血管障害の30〜40%が頸部頸動脈狭窄症(Carotid Disease,CD)によるものとされている.Mayo Clinicの報告では米国人のTIA・RINDの発生率が10万対50人で,内2/3がCDが原因と言われる4).全米のCD患者は毎年10万人にのぼり,その内35,000人が内膜剥離術(CEA)の適応になるという4).本邦では脳梗塞の主原因が頭蓋内頸動脈や中大脳動脈の狭窄・閉塞,あるいは小動脈梗塞であり,欧米型CDは未だ少ないとされている1,2).しかし,近年,超音波診断や脳血管撮影の普及によりCDの発見率が増えつつある.

無症候性頸動脈病変をどうするか—否定的(姑息的)な立場から

著者: 西丸雄也

ページ範囲:P.2573 - P.2574

 図は内膜剥離術の是非を論じるに際しての考え方である.年間発症率または死亡率によって増加する保存的治療群の実線(増加率△A)と,術後の事故によってyまで高められた後に起こる脳梗塞または死亡によって増加する手術群の点線(増加率△B)と交叉する時期(x)が短いほど手術が好ましく,長いほど手術の意義は少なくなる.△Aはnatural histroyによる脳梗塞・死亡率によって規定され,yは技術面の問題であり,△Bは手術による脳梗塞発症率の減少によって規定される.
 従来報告されたnatural historyの成績によると年間発症率は1%前後のものが多い.しかし,動脈狭窄高度,潰瘍の大きさにより発症率は2〜5%と上昇する1-3).死亡は年間2〜4%であるが,死因としては心筋梗塞によるものが多く,脳梗塞は少ない.手術時の死亡は0.5〜3%で,手術時の脳梗塞発症は2〜7%が多い.手術時の事故は外科医の熟練度によって個人差が大きいことが注目される4,5).手術後の脳梗塞発症の減少は1/3〜2/3とされ,死因はやはり心筋梗塞によるものが多い.

無症候性頸動脈病変をどうするか—コメント

著者: 田崎義昭

ページ範囲:P.2574 - P.2574

 無症候性頸動脈病変(ACD)をどう治療するかは,欧米では活発に検討され,Arch Neurolのcontroversies in neurologyのシリーズにも取り上げられている(42:373-382,1985).
 しかしわが国では脳梗塞の主病変は頭蓋内の動脈にあるとされ,TIAやRINDなどの症候を呈した症例についても頸動脈病変に内膜剥離術(CEA)を行うことは少ない.ましてやACDについてCEAを行うなどは,切実な問題になっていない.

リハビリテーションの開始時期—早期離床は是か非か—積極的早期離床の立場から

著者: 三好正堂

ページ範囲:P.2576 - P.2577

 脳卒中の早期リハビリテーション(以下リハビリと略すが,内容は運動療法である)については,最近他に書いたので参照して頂きたい1).要約するなら「深い意識障害さえなければ,第3〜4病日より健側下肢に体重をのせて起立訓練を行う.これにより歩行に必要な健側肢の強化と麻痺肢の変形・拘縮の予防が容易に可能で,麻痺が高度であっても,他に重度の合併症さえなければ4〜5週以内に歩行可能になる」というものであった.この結論は,Hirschbergの方法2)を追試してきた12年間の経験から得たものである.
  一方,早期離床は脳循環のautoregulationが障害されている急性期には,脳内の虚血性病変を悪化させるので危険だという指摘もある3).しかし筆者の12年間の経験では,起立性低血圧を起こした例はもちろん,事故は1例にもなく,早期起立訓練が危険だという印象は持っていない.ただ,全例を機械的,盲目的に治療日程に合わせて強制的に訓練したのではなく,無理を強いないで臨機応変に遅らせた例はある.

リハビリテーションの開始時期—早期離床は是か非か—否定的な立場から

著者: 栗山良紘

ページ範囲:P.2577 - P.2578

 脳血管障害例の機能予後の面より考えれば,早期離床は望ましく,特に高齢者においてはいたずらに長期臥床を強いる結果,四肢筋力の低下のみならず呼吸器感染,尿路感染症などの合併症を誘発する結果となりかねない.しかし一方では動脈硬化性の内頸動脈や中大脳動脈,椎骨動脈などの脳主幹部動脈閉塞を有する症例では,離床時の血圧低下にともない,局部的な脳乏血,さらには新たな脳梗塞に結び付く危険性もある.早期離床に際して否定的な根拠というよりむしろ注意すべき点として脳血管障害急性期例や脳血管閉塞例における脳循環維持の障害について述べる.

リハビリテーションの開始時期—早期離床は是か非か—コメント

著者: 上田敏

ページ範囲:P.2578 - P.2579

 二木立氏のデータ1)によれば,リハビリテーションを早期に開始することのメリットには疑問の余地はない.すなわち発症後7日以内にリハビリテーションを開始した群と発症後2〜3カ月の安静臥床後にそれを開始した群とでは,最終的な歩行自立度にあきらかな差がみられた.特に70歳以上では,早期リハビリテーション開始群は最終的に33.3%が歩行自立し,しかもその半数以上が屋外歩行自立となったのに対し,わずか2〜3カ月遅れただけの非早期開始群では5.6%が歩行可能になったのみで,しかも全員が屋内歩行レベルにとどまったのである.
 このように非早期の開始によるリハ効果の低下は主に廃用症候群(筋萎縮・関節拘縮など)によるものであることも確認されている.

座談会

脳卒中急性期治療の実際

著者: 飯野耕三 ,   赫彰郎 ,   端和夫 ,   山口武典

ページ範囲:P.2580 - P.2591

 山口(司会) 今日の座談会のテーマは「脳卒中急性期治療の実際」ということなのですが,入院の必要性,意識障害があるときのair wayの確保,体位変換,血管確保などの基本的な問題につきましては,成書にゆずりまして,日頃われわれが悩んでいる実際的なことについて先生方のご意見をうかがいたいと思います.

理解のための10題

ページ範囲:P.2592 - P.2594

カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方

全身性血管炎(壊死性血管炎)の皮膚病変

著者: 石川英一 ,   北畠雅人

ページ範囲:P.2598 - P.2599

 概念 全身性血管炎は,血管を炎症性病変の場とする全身性疾患である.本症の確定には,組織診断が重要であり,血管にいわゆる壊死性変化をみることが特徴である.一部の例ではさらに肉芽腫様病変を伴う1).しかし,臨床的に多彩な皮膚症状を呈し,病型について必ずしも明確に鑑別出来ないことも少なくない.本文では,代表的な全身性血管炎のうち,過敏性血管炎,アレルギー性肉芽腫症,ウェゲナー肉芽腫症、および側頭動脈炎の皮膚病変について述べることとする.古典的多発性動脈炎は既述(本誌22巻3号,482頁)したので省略する.

非観血的検査法による循環器疾患の総合診断【新連載】

興味ある経過を示した心アミロイドーシスの1例

著者: 大木崇 ,   福田信夫 ,   内田知行 ,   井内新 ,   陳鴻 ,   森博愛

ページ範囲:P.2610 - P.2620

 症例 66歳,男性
 主訴 労作時呼吸困難

グラフ 消化管造影 基本テクニックとPitfall

十二指腸潰瘍(1)—接吻潰瘍,線状潰瘍など

著者: 西俣寿人 ,   西澤護

ページ範囲:P.2624 - P.2631

 西澤 最近は,消化性潰瘍というと,胃と十二指腸を一緒に扱うことが一般的になっておりますが,診断する立場からしますと,胃潰瘍と十二指腸潰瘍を分けたほうが都合がよい.そういうわけで,前回の胃潰瘍につづきまして,今回は十二指腸潰瘍の話を伺いたいと思います.ところで,普通,十二指腸潰瘍といいますと,変形で診断するのが,ひろいあげには一番容易です.

演習

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.2601 - P.2607

—内科専門医による—実践診療EXERCISE

蛋白尿,高血圧,他

著者: 安田元

ページ範囲:P.2633 - P.2640

 生来健康であった48歳,女性.父方に高血圧歴あり.子供1名あり,妊娠中毒の既往歴なし.1年前,感冒症状で近医受診.その時,高血圧と蛋白尿を指摘される.最近になって倦怠感,頭痛を感じるようになった.また他人から顔面のむくみをいわれ精査と加療を目的に入院した.
 入院時現症:身長156cm,体重66kg,体温36.2℃,血圧184/122mmHg,脈拍84/分 整.顔面:やや浮腫様.頸部:異常なし.胸部:呼吸音 清,心音 純.腹部:腫瘤なし,血管雑音なし.下肢:浮腫なし.神経学的所見:異常なし.

心電図演習

38歳の主婦が上気道感染後に起坐呼吸となり,来院した.

著者: 白鳥健一

ページ範囲:P.2641 - P.2647

 既往歴 6歳,肺結核で治療.36歳,一過性右不全麻痺の発作あり.動悸を訴え,甲状腺機能亢進症といわれた.
 家族歴 特記すべきものなし.

講座 内科診療における心身医学的アプローチ

代謝・栄養障害をもつ患者(1)—摂食障害

著者: 青木宏之

ページ範囲:P.2648 - P.2652

 最近,神経性食思不振症や大食症(過食症)などの摂食障害が増えているといわれている.従来,本症の治療は極めて困難とされてきた.しかしここ10年ほどの間に学習理論に基づいた行動療法の有効性が確かめられ,広く認められるようになった1).本稿では,主として学習理論に基づいた病態の理解と治療法をできるだけ具体的に述べることにする.

検査

検査データをどう読むか

著者: 中井利昭

ページ範囲:P.2654 - P.2655

 症例:28歳,男性.主訴:意識障害.現病歴:日曜の朝から炎天下テニスを終日続けていたが,夕方より悪心,嘔吐,腹痛あり,その日の夜昏睡で緊急入院となった.入院時現症:昏睡状態,体格中等,皮膚はかさかさしている.体温38℃,脈拍123/分,血圧80/40mmHg,全身よく日焼けしているが,よくみると,手背,乳頭部,腋窩,臀部にとくに色素沈着が強かった.体毛の脱落はなかった.

循環器疾患診療メモ

感染性心内膜炎(infective endocarditis)の予防

著者: 山科章 ,   高尾信廣

ページ範囲:P.2656 - P.2657

 抗生物質の発達した今日においてもひとたび感染性心内膜炎(IE)に罹患するとその死亡率は10〜20%と高く,また心不全,塞栓症など重篤な合併症を生じるため,その予防がきわめて重要である.本稿ではIEの予防についての注意点を表を中心に解説する.IEの予防のポイントは,どのような状況(①基礎疾患,②原因となる処置,③感染源および起因菌との関係)でIEが生じやすいかを知り,適切な抗生剤を投与することである.
 表1にIEを生じやすい疾患および状態をリスク別に,表2にIEの予防を必要とする処置を,表3にIEの予防法を具体的にまとめた.IEの予防法についてはAHAによる提唱(Circulation 56:139A,1977)が有名であるが,本稿ではより臨床的なDurackの提唱をあげる.図に筆者らが当院で患者に携行させているIE予防カードを示す.患者が当院以外の医療施設とくに歯科や耳鼻科などへ受診する際には大変便利で重宝がられている.本カードの予防法の内容はDurackのものと少々異なるが,筆者らはこれで十分と考えている.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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